管理規約は、マンションという「区分所有」の生活を成り立たせる土台である。だからこそ、
その改正は管理会社の業務の中でも特に神経を使う仕事だ。条文の整合性、議事の段取り、
区分所有者への説明——。これまで数日、ときに1週間以上を費やしてきた仕事の輪郭が、
いま少しずつ変わりはじめている。
CLIENT
良品総合管理株式会社
フロント担当者・管理部門
規約改正という、重荷。
令和7年の標準管理規約改正は、業界全体に静かな緊張をもたらした。電子総会、第三者管理、
ペット飼育など、論点は多岐にわたる。良品総合管理が抱えるのは、単棟型から団地型まで、
築年数も体制もばらばらの物件群だった。
「条番号がひとつズレるだけで、半日が消える」
Q.RegNavi導入前は、規約改正にどのくらい時間がかかっていましたか?
A.物件の状態にもよりますが、1棟あたり1週間ほどはフロント担当が拘束されていました。新旧対照表をExcelで作って、条番号のズレを目視で追って——。手戻りが発生すると、また半日が消える。それを物件数ぶん繰り返すわけです。
Q.特に負担に感じていた工程はありますか?
A.圧倒的に新旧対照表の作成と条番号の整合チェックです。標準規約に合わせるか、現行を残すか、その判断は私たち管理会社の仕事として残るのですが、その判断の前段にある「下準備」に時間がかかりすぎていた。
「規約改正の作業は、専門性が高いのに、属人的になりがちで、しかも対外的には“当たり前にできて当然”と見られる。本当に報われにくい仕事だったんです」
良品総合管理株式会社 / フロント担当者
RegNaviとの出会い。
きっかけは、別件での雑談だった。動画支援で関わっていたDAY1代表の飯田氏に、何気なく
「規約改正がきつい」とこぼしたことから話は始まる。
「これは、AIと外注で構造的に解ける」
Q.最初にRegNaviの構想を聞いたとき、どう思いましたか?
A.正直、半信半疑でした。規約はテンプレで作れる類のものではないと思っていたので。ただ、「AIに条番号や参照エラーの検出をやらせて、判断は人がやる」という分担の話を聞いて、これは現場感覚に合っているなと。
Q.トライアルではどんなことを確認しましたか?
A.手元にあった単棟型1棟を題材に、現行規約をPDFで送るところから始めました。2営業日で改正規約・新旧対照表・議案書・説明文の4点が返ってきて、まず納品スピードに驚きました。次に、新旧対照表が3列構成(標準/現行/改正後)になっていて、これがそのまま社内レビューに使える形だった。
導入後の変化。
トライアルから本発注へと進んだ2026年4月以降、業務フローには段階的な変化が起きている。
もっとも大きな変化は「担当者が判断業務に集中できるようになった」点だという。
担当者は、判断と説明に集中する
Q.RegNavi導入で、現場の働き方はどう変わりましたか?
A.これが一番大きな変化なのですが、「下地を作る人」と「判断する人」が分かれた。下地はRegNaviが作る。私たちは「この物件では、ここを標準に合わせる/ここは残す」という判断と、区分所有者への説明に時間を使えるようになりました。
Q.経営の観点では、どんなメリットを感じていますか?
A.これまで規約改正は「無償でやって当然」という空気がありました。でも実際には数十時間の工数がかかる。RegNaviは1棟50,000円ですから、原価が見える化されたことで、社内でこの業務の価値を語れるようになった。これは想定していなかった効果です。
「条番号のズレを目視で追っていた頃には、もう戻れません。AIで一気に下地ができて、私たちは判断と区分所有者への説明に集中できるようになりました」
良品総合管理株式会社 / フロント担当者
これから。
良品総合管理では、RegNaviの活用範囲を段階的に広げていく方針だ。単棟型での実績を踏まえ、
団地型・複合用途型での適用や、議事録ベースでの別表・使用細則の整備にも取り組む予定だという。
Q.同業他社の管理会社にRegNaviをすすめるとしたら、どんな点を伝えますか?
A.「規約改正がきつい」と思っている会社は、まず初回無料の1棟をやってみてほしい。説明より、納品物を見たほうが早い。3列の対照表と議案書ドラフトを実際に手にすると、これまでの自社の作業がいかに非効率だったかが分かります。
END OF INTERVIEW
※ 本インタビューは取材時点での内容です。記事内容は実際の発言を編集の上、構成しています。